レポートSKYMENU エキスパートTeacherが企画! 授業づくり勉強会@関西
やってみたい授業のアイデアを
先生同士の協働と対話でつくる
明日につながる「面白い」授業づくりを考える勉強会が、2026年6月20日にSky株式会社セミナールーム(大阪市北区)で開催されました。本勉強会は、札幌国際大学の岩﨑 有朋 教授と、「SKYMENU エキスパートTeacher」である大阪市立今里小学校の斉田 俊平 教頭、同市立北粉浜小学校の前島 有希 主務教諭が企画・協力して実施。当日は関西圏をはじめ、愛知県や岡山県などから約20名の先生方が参加されました。本勉強会の様子をレポートします。
子どもたちの姿を思い浮かべながら、
「いいなと思える授業」について考える

岩﨑先生は「対話による言語化を通じて、先生方一人ひとりが自分の授業観を客観的に見つめ直してほしい」という思いを込めて本勉強会を企画。開会に先立ち、「今日は自分が思う授業アイデアを語り合うなかで新しい視点や驚きを得るとともに、横のつながりをつくり、これからの授業づくりに生かしてほしい」と先生方に語りかけられた。
参加者は、「ここ1か月の授業の中で心に残っている場面」をテーマに、グループ内で交流することからスタート。「過去の経験と今の学びを比較し、違いを話す児童が出てきた」「答えを導き出せたとき、『そういうことか』とつぶやく子がいた」など、心に残っている子どもたちの姿をいきいきと共有された。
続いて、「自分が『やってみたい』と思う授業」を短いフレーズで表現する個人ワークを実施。「子どもが不思議に思ったこと、調べたいと思ったことを解決できる授業」「子どもたちだけで深い学び合い・話し合いができ、教師が暇になる授業」など、日々現場で抱く先生方一人ひとりの思いが、具体的な言葉として紡ぎ出されていった。
対話を通じ、実践的な
授業デザインをかたちづくる

その後、似た関心やテーマを持つ先生同士でグループをつくり、1時間以上かけて「やってみたい授業」を具体的なプランへと落とし込んでいった。過去の実践で使った板書や『SKYMENU Cloud』の[発表ノート]を用いて過去の実践を共有する場面も見られ、「それ、面白い!」「わくわくする」といった声が飛び交う活気ある時間となった。
後半はワールドカフェ形式で、各グループのアイデアを全体に共有。算数で「みそ汁に合うベストなご飯を炊く米と水の割合」を算出した後に家庭科で実習する教科横断の授業や、道徳で「なぜ『いただきます』『ごちそうさま』と言うのだろう」という課題をテーマに『SKYMENU Cloud』の[発表ノート]や[気づきメモ]を使って考えを深める授業など、実践的なアイデアが出された。
検証・改善を繰り返し、
解像度を高めていってほしい
終わりに、企画者として議論にも参加された前島先生、斉田先生が会を振り返ってコメントされた。前島先生は、「各グループの話し合いやその様子から、『子どもたちを楽しい表情にしたい』という先生方の強い思いを感じた。『ゴールの時点で子どもたちにどんな姿になっていてほしいか』をブレることなくもち、逆算して授業の進め方を考えることで『面白い授業』が実現するのだと思う」と話された。
斉田先生はその『面白い授業』について、「子どもたちが興味関心をもつ授業」と表現。「どのグループも主体性を伸ばすために、子どもたち自身が考えて自己決定する場面を用意していた。これから自由進度的に学ぶなかで、どこで対話や協働の場面をつくるのかについて考えていく必要があると感じた」と気づきを述べられた。
岩﨑先生はお二人のコメントを受け、自由進度学習や他者参照、授業支援ツールといったさまざまな「方法」について言及。「こうした『方法』を通じて、子どもたちが知識や技能を身につけられるのか、めざす姿にみんながたどり着けるのかどうかを、しっかり考えなければならない」と指摘された。そして、「学びの基準やあるべき姿をルーブリックとして子どもたちに示し、検証・改善を繰り返すことで今日のアイデアの解像度がより高まっていくと思う」と話され、会を締めくくられた。
(2026年8月掲載)