ICT活用教育のヒント

SKYMENU Cloudを活用して 「普段使い」につながる1人1台活用アイデア

学校への導入が進む、「GIGAスクール構想」による児童生徒用端末の整備。本記事では、どなたでも“日常的”に取り組める活用アイデアをご紹介します。

教員の活用
児童生徒の活用

ノートを撮影、提出・回収し評価に生かす

活用機能
カメラ、発表ノート、提出・回収、添削

ノートを小まめに確認することで、適切な助言と確認負担の軽減に

児童生徒に自分の紙のノートを撮影させ、提出させます。教員がノートの写真を小まめに確認することで、より適切なタイミングで助言したり、評価したりすることができます。また小まめに確認することで、児童生徒の手元から紙のノートを回収して確認する回数を少なくしたり、チェックにかける時間を短縮できるので教員の負担軽減につながります。

教員の活用
児童生徒の活用

日々の学びの振り返りを撮影、入力して提出

活用機能
発表ノート、配付、提出

毎日繰り返すことで、振り返りやスキルの向上に

授業の終末や一日の終わりに[発表ノート]に振り返りを入力して提出させます。最初は1行、数文字から始まることもありますが、継続することで文章量や入力速度、表現力が向上します。キーボード入力が難しい場合は、書いたものを撮影して提出します。教員は、端末からいつでも内容を確認できますし、児童生徒の手元には紙が残るので、いつでも振り返れます。

教員の活用
児童生徒の活用

一日や週の予定、連絡事項を共有する

活用機能
電子連絡板、マイページ

児童生徒が学校生活に見通しをもち、主体的に活動する態度を養う

[電子連絡板]で、一日の予定や先生からの連絡事項、今週の予定などを連絡できます。朝の会、帰りの会で、大型提示装置などに投影しながら説明することで分かりやすく、正確に情報を伝達できます。また[マイページ]からいつでも確認できるので、児童生徒が学校生活に見通しをもち、主体的に活動する態度を養うことにもつながります。

教員の活用
児童生徒の活用

日々の気持ちの変化を記録し、生活指導に生かす

活用機能
ポジショニング

マーカの位置変化やコメント内容から、児童生徒の小さな変化を察知する

「終わりの会」で一日の学校生活を振り返ります。[ポジショニング]機能で、児童生徒1人ひとりに自分自身の気持ちを数直線上で表現させ、簡単なコメントを入力させます。日をまたいで蓄積できるので、日々の心の変化を客観的かつ視覚的に把握できます。児童生徒の心の揺れ動きやコメント内容から、声掛けや生活指導のきっかけをつかめます。

教員の活用
児童生徒の活用

簡易なワークシートを作成し、教員の手間を削減(算数)

活用機能
発表ノート、配付、アレイ図、背景化

考え方や式を[マーキング]で書かせれば、そのまま発表資料に

[発表ノート]を使って、デジタルのワークシートを作成します。[アレイ図]で複数の図形を規則的に並べ、[背景化]で図形を固定すれば、上図のような教材が作成できます。子どもに考え方や式を[マーキング]で書かせれば、そのまま発表資料になります。児童生徒の考えは[提出]や[回収]で簡単に集約できるので、授業時間をより効率的に使えます。

教員の活用

教職員間で一日の予定や校内の状況を共有する

活用機能
電子連絡板、マイページ

日中に変化する学校のさまざまな状況を素早く、正確に共有する

[電子連絡板]は、教職員間の情報共有にも利用できます。プールの水温や体育館の空き状況、校庭の気温、校舎の工事関係者の出入りなども共有できます。また児童生徒の早退や遅刻連絡、保健室の状況、授業中にあった保護者からの連絡の伝達など、日中に変化する学校のさまざまな状況を素早く、正確に共有することで、円滑な学校運営を支援します。

教員の活用

撮影した板書を整理し、授業改善に生かす

活用機能
発表ノート、カメラ

[発表ノート]で記録すれば、[拡大表示]や[マーキング]ですぐに説明できる

[発表ノート]を使えば、板書や関連する資料などを素早く記録して、時系列で整理できます。具体的には、「社会」という[発表ノート]を作成し、授業後に[発表ノート]の[カメラ]で板書を撮影してノートに貼り付けます。[発表ノート]には[拡大表示]や[マーキング]の機能があるので、ファイルを開けばそのまま説明できます。授業研究や授業改善にも生かせます。

教員の活用

板書を撮影し、振り返りに生かす

活用機能
カメラ、教材・作品

導入で、前時の内容を分かりやすく・効率的に振り返る

毎授業後、板書を[カメラ]で撮影して蓄積しておくことで、次時の導入部分などで、大型テレビに提示して、効率よく振り返りを行えます。撮影した写真は、[教材・作品]に保存されるので、サムネイルをタップするだけで表示できます。また児童生徒に板書の写真を配付することもできるので、学習の振り返りや欠席した児童生徒への学習支援に役立てられます。

児童生徒の活用

自分で撮影してまとめ、学びを記録する

活用機能
発表ノート、カメラ

関連する情報を自ら記録、整理することで、学習内容の定着につながる

児童生徒が主体的に板書や紙のノート、作品、実験の様子などを撮影し、自らの学びを[発表ノート]に記録・整理します。意見交換した友だちのノートやワークシート、参考にした資料などを、自ら関連付けて記録、整理することで記憶が強化され、学習内容の定着が期待できます。情報活用能力のうち、収集した情報を整理、分類する力を育むことにもつながります。

児童生徒の活用

「健康観察」を入力して、回答する

活用機能
発表ノート、提出

[発表ノート]に健康状態を記入して提出。スキル向上や臨時休業への備えに

長期の臨時休業の際、ある学校では、Web会議システムとホワイトボードなどを使って毎朝児童生徒の健康状態を確認していました。[発表ノート]を使えば、健康観察をデジタルに簡単に置き換えられるので、授業と関係のない「日々の取り組み」から1人1台端末の活用をスタートできます。キーボード入力スキルの向上や臨時休業時の備えにもつながります。

児童生徒の活用

「遊び」を通じて、学習用ツールに慣れ親しむ

活用機能
発表ノート、マス目

休み時間などでパッチワークやドット絵を作成。遊びを通じて操作に慣れる

[発表ノート]には、表現するためのさまざまなツールが搭載されています。まずは児童生徒が積極的に触って慣れ親しみ、学習に必要な操作を把握することが大切です。ある学校では、休み時間に[マス目]機能を使って、パッチワークやドット絵を作ることが流行りました。遊びを通じて学習用ツールを「道具」として扱えるようになり、授業が円滑に進みます。

(2021年8月更新)