
本時のねらい |
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授業の実際 |
本時は不定詞(名詞的用法)の「応用」の場面である。 まず、前時の振り返りとして、新しく導入した不定詞の名詞的用法や重要表現などを確認する。そして、スキットシートを利用して既習事項の含まれた会話文を読んだり、聞いたりして内容を理解し、会話練習につなげる。さらに、スキットの最後のセリフの1文を自分で考えるようになっており、主体的に英作文に取り組めるようになっている。そこで考え、書かれた作品を収集し、比較、添削をすることで単なる学習内容の確認を行うだけでなく、クラスの友だちが考えた様々なアイデアに触れることや間違えやすい部分に気づくこともできる。これらの活動を短時間で行うと共に、より効率的な学習効果をあげるために学習活動ソフトウェア『SKYMENU Class』を活用した。 |
単元計画(全9時間) | |
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第1・2時 | Unit3 Part1 Starting Out 不定詞(副詞的用法)(2) |
第3・4時 | Unit3 Part2 Dialog 不定詞(名詞的用法)(2)(本時 2/2) |
第5・6時 | Unit3 Part3 Read and Think ① 不定詞(形容詞的用法)(2) |
第7時 | Unit3 Part4 Read and Think ② |
第8時 | Unit3 Part5 Activity ① |
第9時 | Unit3 Part5 Activity ② |
本時の展開
学習の流れ | 主な学習活動 | 指導のポイント (タブレット端末活用場面) |
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導入 |
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展開 |
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まとめ |
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前時に学習した文法事項を振り返り、本時の授業につなげたかったので、[教員機画面の送信]機能を利用して前時に利用したプレゼンテーション資料を教員機から学習者機へ提示。時間をかけず、テンポ良く写真や英文を提示できた。また、生徒は自分自身の手元に画面があることで、見たい部分を集中して細かく見ることができていた。教員が大量の写真や文章を印刷したり、持ち運んだりする手間が省けたことも大きい。
自己表現を可視化するため、机間指導を行いながら[カメラ]機能で生徒の作品を収集した。自分の英作文を見て欲しい、隣の友だちはどんな英作文をしたのか気になるなど、リアルな作品を収集・共有することで授業への興味・関心の向上につながった。
撮影した生徒の英作文写真を[教材・作品]の中から選び、複数作品を並べて[比較表示]し、[教員機画面送信]ですべての学習者機画面に提示した。その画面を[マーキング]機能で添削。今まで一対一で指導をしていたことをその場の全員で共有できた。さらに、授業後には、「toをよく書き忘れる」とか「wentとwantに気をつけたい」など、個々の課題を把握できた生徒が見られた。添削指導にかける時間を確保する時間が生み出され、文構造の定着や多くの表現方法の理解につなげられた。
1人1台を無理なく使ったほうが効率的で、むしろ負担が少ない
授業者がタブレット端末を学力向上のための「効果的なツール」であることを認識し、生徒に身につけさせたい力を見極めて授業を組み立てる必要がある。今回の実践において効果があったのは、「強調」したい場面と「反復」したい場面で用いることであった。タブレット端末を活用した実践の中では、ペアで1台、グループで1台など様々な形態で使用しているが、個人の学習速度に応じて生徒自身が調整できるよう、1人1台を無理なく使ったほうが効率的で、むしろ負担が少ない。
(2018年1月掲載)