授業でのICT活用

実践レポート

中島美恵 教諭

プレゼン初体験!

東京都のよさを自由にまとめて伝えよう

中島 美恵(東京都港区立赤坂小学校 教諭)

東京都港区立赤坂小学校 4年2組担任の中島美恵教諭は、社会科の中で情報活用の場面を多く取り入れて指導されています。
東京都に暮らす人々の生活や産業と、国内の他地域や外国とのつながりをインターネットで調べて、プレゼンテーションソフトウェアでまとめて表現する活動を通じて、子どもたちに東京都の特色やよさをより深く考えさせた授業をご紹介します。

(2012年4月掲載)

調べるテーマを確認し、プレゼンテーションソフトウェアで発表資料をまとめる

東京都の特色やよさを見つめ直す

同校4年2組の子どもたちは、日ごろからさまざまな国の製品などに触れる機会や外国の人と交流する機会に恵まれている。

しかし、諸外国や東京都との結び付きを正しく理解しているわけではなく、自分たちの生活の中で、国内の他地域や世界各国に関する製品が多く使われていることを意識している子どもは少ない。

中島教諭は、身の回りの製品から東京都は国内の他地域や世界の国々とつながっていること、製品以外にもかかわりがあることに気づかせたい。また、私たちの生活は他地域とのつながりが重要であり、つながりを知ることから東京都の特色やよさを具体的に考えさせたいと、全7時の社会科単元「他地域や世界とつながる東京都」を設定された。

プレゼン初体験 表現する力の育成をねらう

単元の導入では、衣類や石油、コンピュータなど、子どもたちの身の回りのものがどこから送られてきているのかを調べさせた。

そして、それらが空港や港などの交通網によって運ばれていることや、スポーツなどの文化交流も盛んに行われていることを知らせた。子どもたちは、自分たちが住む東京が、首都としてさまざまな面で諸外国と強く結びついていることに気付いた。

単元のまとめでは、東京のよさや特色を、各自の興味・関心のあるテーマ「輸入」「輸出」「木材」「スポーツ」「経済」などに分かれて調べ、まとめて発表する活動を設定された。ただし、発表は1人ひとりが行い、より具体的なテーマを決めて調べてまとめることとされた。

本時は第6時。次時の発表に向け、子どもたち1人ひとりが自分のテーマについてインターネット検索で情報を集め発表資料を作成していく。

教員画面を送信し、操作方法をおさらい

[教員機画面送信]機能でプレゼンテーションソフトウェアの基本的な操作を説明授業が始まると、子どもたちは自らコンピュータの電源を入れ、ICT活用教育支援ソフトウェア『SKYMENU Pro』の「かんたんログオン」で自らログオン。

全員のログオンを確認すると、中島教諭は、[ロック]機能で教員機から一斉にキーボード・マウスの操作をロックされた。

これまでの学習内容を振り返り、「東京都と国内の他地域や世界とのつながりについて調べて、プレゼンテーションソフトウェアでまとめましょう」と本時の学習の課題を確かめられた。

そして、[教員機画面送信]機能で教員機画面を全学習者機画面に送信され、プレゼンテーションソフトウェアにテキストを入力する方法や色の変え方、画像の貼り付け方など基本的な使い方をおさらいされた。

また、Webページから情報をコピーして貼り付ける際は、「転載元」を記載しなければならないといった著作権への配慮についても触れて指導された。

子どもたちは、早速インターネット検索で調べたテキストや画像をプレゼンテーションソフトウェアに張り付けていく。

SKYMENUで子どもの状況を把握し支援

アンケートの機能の利用イメージ教員機画面でソフトウェアの操作に戸惑う子どもを見つけると、中島教諭は[リモート操作]機能で学習者機画面を教員機から遠隔操作。操作方法を説明された。

「画像の拡大・縮小などの基本的な操作も、どこをクリックすればよいのかわからず戸惑う子どもがいます。画面を見せながら説明できるので、理解が早くなる」といわれる。

授業のまとめでは、[アンケート]機能と[メッセージ]機能を利用。

教員機から発表資料の作成の進捗具合を伺う内容のアンケートを送信。子どもたちに回答させ、全体の進み具合を把握された。

[メッセージ]機能は、作業時間終了の5分前に利用された。作成した発表資料の保存を促すメッセージを学習者機に送信し、子どもたちにデータを「マイフォルダ」に保存するように促された。

保存を促すメッセージを学習者機に表示最後に「みんなが一年間勉強してきた東京都のよさが、どのように工夫したら伝わるのかを次の時間までに考えて臨みましょう」と次時の活動を確認して授業を終えられた。

自分の考えを自由にまとめ、表現する

中島教諭は、年間を通じてさまざまな教科指導の場面で情報活用を取り入れておられる。

例えば、社会科では1学期の社会科見学でインタビューを行い、集めた情報を新聞にまとめさせた。2学期は「島のくらし」「山地のくらし」「浅草の学習」の単元で、本やインターネット検索を活用して調べ、収集した情報をガイドマップやガイドブックにまとめさせた。

それらの活動をふまえ、本時は、調べたことを表現する1つの方法として、プレゼンテーションソフトウェアを選ばれた。

「学習指導要領には、教科指導の中で子どもがコンピュータやインターネットなどの情報手段に慣れ親しむこと、さらに基本的な操作や情報モラルを身に付けると記載されています。これからの子どもたちは、プレゼンテーションソフトウェアなども利用しながら、自分の考えを表現する力が求められます。まずは型にはめず、自由に取り組ませたい。学んだこと、調べたことを、自分の考えや言葉で表現してほしい」と話される。

個人フォルダで1年生でもスムーズに「保存」

授業中、子どもたちは、自分専用のフォルダ「個人フォルダ」に自分の発表資料を保存したり、自由に保存してあるデータを取り出していた。

中島教諭は、ユーザ1人ひとりに付与される「個人フォルダ」を利用したいと考えられ、『SKYMENU Pro』が導入された直後に全教員と全校児童のユーザ情報を登録。個人認証環境を構築された。登録はMicrosoft Excelの名簿ファイルをドラッグ&ドロップの操作のみで、負担に感じなかったといわれる。

かんたんログオンで学年・組・名前を選択し、パスワードを入力してログイン

『SKYMENU Pro』導入以前は、個人フォルダがなく、子どもたちの作品を特定のフォルダに保存させるだけで時間がかかっていた。また、保存したファイルがほかの子どものファイルに上書きされたり、学習者機のデスクトップに保存されたりするなど、管理の難しさを感じておられた。

「子どもたちの大切な作品をきちんと残したい。『個人フォルダ』を利用してからは、保存の操作が円滑になり、指導に十分に時間を充てられます。1年生でも簡単に保存でき助かります」といわれる。

自分のパスワードは自分で管理させる

同校では、1年~3年は、「かんたんログオン」で学年、クラス、名前を選択してログオン。4年~6年は「かんたんログオン」で学年、クラス、名前を選択し、さらにパスワードを入力してログオンさせるように設定されている。

4年生以上の子どもたちには、コンピュータ教室を利用する最初の授業で1人ひとりにパスワードを記載した紙を配付。パスワードを忘れるとコンピュータを利用できないことを伝え、厳重に管理するように指導されている。

「1人ひとりにパスワードをしっかりと管理させたい。自分で管理することから、大切さを実感させたい」と中島教諭。

今後は、「パスワード変更」で子どもたち自身にパスワードを決めさせ、よりパスワードを管理する意識をもたせた運用を検討されているとのこと。

学習指導案

学校紹介
東京都港区赤坂小学校

東京都港区立赤坂小学校

平成5年に港区赤坂地区の3つの小学校が統合され、港区立赤坂小学校が開校。
平成24年で開校19年を迎える。
「やさしさと思いやりのある子」「よく学びよく遊ぶ子」「心と体をきたえる子」を教育目標に掲げ、保護者や地域と共に歩む開かれた教育を目指し、さまざまな取り組みを行っている。

http://www1.r4.rosenet.jp/akasaka-e/