
家庭科技術検定4級にチャレンジしよう
単元名:衣生活と健康
富浜 陽子教諭
兵庫県立姫路東高等学校

本時のねらい
本時は、家庭科技術検定4級のきんちゃく袋製作を通して、玉結び、玉どめ、なみ縫い、まつり縫い、半返し縫い、ボタン付けなど、衣服の修繕等に生かすことのできる基礎的・基本的な縫い方を習得することをねらいとする。
授業の実際
家庭科技術検定4級の手順と本時の進度を[発表ノート]で[提出]する方法を説明した後、[QRコードの読み取り]で教師自作の動画『技術検定4級にチャレンジしよう』を視聴しながら作品製作をさせた。あらかじめ、基礎縫いのポイントとなる項目を記載した[発表ノート]を[配付]しておき、本時の終わりに画像を貼付して[提出]させた。授業後に教師が[添削]を行い、次回授業時に各自振り返りを行った。
単元計画(全9時間) | ||
第1時 |
衣服の機能と着装 |
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第2時 |
衣服の材料と成り立ち |
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第3時 |
衣服の管理 |
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第4時 |
安心して衣服を着るために |
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第5時 |
これからの衣服 |
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第6~9時 |
家庭科技術検定4級にチャレンジしよう(本時6~7時) |
本単元の展開
学習の流れ | 主な学習活動 | 指導のポイント (タブレット端末活用場面) |
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導入 |
学習課題を提示する。 |
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展開① |
[QRコードの読み取り]機能を活用して、教師自作動画を視聴しながら、作品を製作する。 |
1主体的な学習の実現[QRコードの読み取り] |
展開② |
[配付]された[発表ノート]の点検ポイントを見ながら、製作をする。 |
2評価基準の確認[発表ノート] |
まとめ |
[発表ノート]に作品の画像を撮影・貼付し、本時の進度を[提出]する。 |
3学習の履歴と振り返り[発表ノート] |
SKYMENU Cloud活用のポイント (効果と児童生徒の反応)
1主体的な学習の実現
QRコードの読み取り

[QRコードの読み取り]で動画を視聴し、作品製作に臨んだ。1人1台の端末を利用することで、自分の進度に合わせて、主体的な学習の実現につながった。また、教師が個別指導に充てる時間が少なくなり、本当に困っている生徒を教師側から発見できる時間の余裕が生まれた。
小中学校で学んだはずの基礎縫いであるが、反復練習ができていない点で、縫い方を忘れてしまっているなどの躓きが確認できた。そのような躓きも繰り返し視聴することで、理解を深めていくのに役立った。
2評価基準の確認
発表ノート

事前に生徒へ[配付]した[発表ノート]には点検ポイントを記載している。ポイントを確認しながら製作を進めることで、より主体的で深い学びとなっている。
3学習の履歴と振り返り
発表ノート、添削

進度と基礎縫いの理解度を確認するために[発表ノート]に作品の画像を撮影・貼付して[提出]させた。授業後に[添削]機能で添削したのち、[返却]。次回授業で振り返りに利用した。パソコン上で添削できるので、時間短縮にもつながり、とても便利であった。生徒の理解度の把握もでき、一人ひとりにコメントが入力できるので、モチベーションの向上にもつながっている。
こんな場面で使える!実践を振り返って
生徒の学習過程や成果の記録となる[発表ノート]をポートフォリオ評価に用いる
[発表ノート]は手書き・文字入力・撮影などの機能を持っている。今回は被服製作の進度と基礎縫いの理解度を確認するために用いたが、普段の授業終わりにもワークシートを撮影したものを[提出]させている。[発表ノート]の内容はデータとして蓄積されるため、生徒の学習過程や成果の記録となり、ポートフォリオ評価に用いている。
(2022年11月掲載)