実践レポート

小学校6年 日々の活用児童1人1台の活用 1人1台 × SKYMENU Cloud 発表ノートを活用した学級づくりのポイント

竹場 貴一教諭

愛知県阿久比町立南部小学校

レポート作成

磯部 征尊准教授

愛知教育大学

▲ 子供と教師、そして、子供と子供同士がつながることを目指して、授業をはじめ、朝の会や休み時間などでも『SKYMENU Cloud』を活用。学級づくりに活かした

本取り組みのねらい

子供一人ひとりが『SKYMENU Cloud』を活用した学級づくりを進めるためには、どのような場面で、何の機能を活用することが大切か、子供たちの成長のために何をさせたらよいか。実践者である、愛知県阿久比町立南部小学校 竹場貴一教諭と共に提案する。

取り組みの実際

実践者の竹場教諭は、これまで子供たちが自律的かつ、能動的に学級の一員として学級力向上に取り組むことができるように、学級担任としての働き掛けを考えてきた。今回紹介する実践事例は、子供と教師、そして、子供と子供同士がつながることを目指して、全校体制で『SKYMENU Cloud』を活用した学習活動を目指した活動である。具体的には、毎日の朝の会と帰りの会の時間帯は、同期型(同時に皆で視聴する)で挨拶や何気ない会話、一日頑張るめあて(振り返り)を発信し合う。休み時間には、非同期型(自分の好きな時間に視聴する)で、学級をよくするための係(会社)活動を進める。また、一日の内、授業中は同期型(同時に皆で視聴する)での「学級集団づくり」を大切にした授業を展開する表1

表1『SKYMENU Cloud』を活用した学級づくりのススメ

場面①

朝の会(同期)

決まった時間に『SKYMENU Cloud』に入り、連絡帳の記入と「今日頑張ること」を[提出]する。

場面②

休み時間(非同期)

[発表ノート]の「提出箱」を作り、会社活動として作った作品を、教師に[提出]する。

場面③

授業の展開(同期)

「学級集団づくり」を意識しつつ、子供たちの声を生かす機能を活用しながら、子供たちと教員が協働的に学習を進める。

授業のまとめ(同期)

子供の意見の一覧を視覚的に示し、意見の把握と自己の振り返りを行う。また、個々の考えを[発表ノート]に再度記述させ、一斉・グループ毎を組み合わせた話し合い活動を展開する。

場面④

給食後の時間(同期) or 帰りの会

『SKYMENU Cloud』に入り、「学校での明日の楽しみ」を[提出]し、学校へ登校する意欲につなげる。

SKYMENU Cloud活用のポイント (効果と児童生徒の反応)

1連絡帳への記入と「今日頑張ること」を発信しよう

電子連絡板、発表ノート

▲ 今日頑張ること(一部)

竹場教諭は、登校後の子供たちに[電子連絡板]を確認させ、連絡帳を書かせている。そして、その日の頑張ることを発信させるために、『SKYMENU Cloud』 の[発表ノート]の機能を活用している。画像は、早朝の登校後、子供たちから発信された今日頑張ることの抜粋である。

画像より、お互いのめあてを発信・確認し合うことで、お互いの士気を高めることにもつながっている。これは、コロナ禍の未曾有の事態となった2021年度、竹場教諭らが最も大事にしようと心掛けた点、すなわち、「これまでとは違う状況下にあっても、自分の考えや思いを表現する機会を生み出し、日常的に充実させること」の具体の姿の一つである。

2「学級集団づくり」を意識した授業

発表ノート

▲ [発表ノート]で自分の考えを入力して[提出]

竹場教諭は、国語科「冬の短歌・俳句」の導入時、「冬の季語ではない単語は、どれでしょう」と問い、[発表ノート]機能を活用して一人一人に回答を求めた。全員が回答した後、[発表ノート]機能を用いて、全員の回答結果を紹介しながら、「AさんとBさんの意見が同じですね」「Cさんの意見は、他の人と違いますね」等と、子供たちの考えの価値付けを丁寧に行っていた。

展開では、「冬の季語について、インターネットを活用して調べましょう。調べた季語の中から、お気に入りの季語を三つ取り上げましょう」と指示した。子供たちは、インターネットや教科書を基に、調べ学習を行った。写真は、学習者Aが見つけたお気に入りの季語(牡蠣、葱、鮫)である。

竹場教諭は、全員が『SKYMENU Cloud』上の[提出箱]へ提出したことを確認した後、導入時と同様、「Dさんの季語は、珍しいですね」「Eさんの季語は、とっても参考になりますね」等と、子供たちの考えの共通点や特徴を見つけていた。このような積み重ねは、学級への安心感や所属感を醸成し、自分という存在を臆することなく表現できるようになっていくことを実感させることができる。

3授業で学んだことを活かす会社活動

発表ノート

児童Aは、「突撃となりの朝ごはん」の会社活動で朝ご飯の紹介を行っている。児童Aは、社会科で学んだ学習を活かすために、明治時代に流行した食事を調べた。調べてみると、現代でも食べている物があった。帰りの会では、調べた食べ物を紹介する際、自分の驚きと共に紹介していた。

その内容を見た児童Bは、食事だけでなく、他にも現代とつながっているものがあるのではと考えた。そこで、自分が関わる「神ゲーム紹介」の会社活動において、ゲーム紹介に合わせて、昔の遊びを中心に調べてみた。児童Aの食事と同様、現代でも知られている遊びがあることが分かった。帰りの会では、遊びの紹介と共に、明治や大正の文化は、現代につながるものが多いことも合わせて紹介していた。

▲ 係(会社)活動でも[発表ノート]を活用

4明日の楽しみを知らせよう

発表ノート

竹場教諭は、帰りの会の子供たちに、明日も学校に来たくなる気持ちにさせるために、[発表ノート]の機能を活用して、学校での楽しみを知らせる活動を取り入れている。画像は、児童から発信された明日の楽しみである。

児童Aは、国語の授業で行う、俳句、短歌の発表会を取り上げた。俳句、短歌の単元での発表会を楽しみにしている児童は多く、「今回は自信がある」とつぶやいている児童もいた。毎回様々な児童の作品が、代表の作品として選ばれており、表現技法などにこだわっている作品も多かった。

その内容を見た児童Bは、授業の中で行うドッジボールを楽しみとして書いていた。普段、運動を苦手としている児童Bであったものの、ドッジボールは逃げることが楽しいとつぶやいていた。この内容を見た他の児童も、同じように楽しみだという声を出していた。

▲ 左:明日の楽しみ(児童A)、右:明日の楽しみ(児童B)

こんな場面でも使える!実践を振り返って

左の写真は、休み時間中、数名の女の子たちが[発表ノート]を活用している場面である。ある子供が、「泣いているペンギン」とテーマを提示し、1分間でお絵描き対決をしている場面である。右の写真は、別のグループの子供たちが男女仲良く共通のテーマでお絵描きをしている場面である。子供たちが、休み時間中も[発表ノート]を活用することにより、子供同士が級友の良いところを発見したり、話し合ったりすることができるようになる。また、様々な人間関係を築いていくことができるようになることや、自分自身を振り返りつつ、自分の姿を客観的に見つめることができるようになることを実感していたと言える。

▲ 休み時間中に[発表ノート]でお絵描き対決。級友の良いところを発見したり、話し合ったりする機会に

(2022年6月掲載)