
接続する語句の役割を理解しよう
単元名:接続する語句
川村 朋也 教諭
名古屋市立笹島中学校
本時のねらい
本単元では、接続する語句の役割について理解を深めるとともに、日常生活の中での活用の仕方を理解することをねらいとしている。
授業の実際
第1次に、接続する語句の六つの分類と各役割について説明するとともに、文のどのような場面で使用しているのかを学習した。それらを基に、日常生活では、どのような場面で接続する語句が用いられているかを五つの教科(国語[文学的文章、説明的文章]・社会[地理、歴史]・数学・理科・家庭)の教科書から探させた。各教科でどの役割の語句が多く使われているのかを確かめるとともに、教科の特性によって異なることを考えさせることで、接続する語句についての理解を深めさせた。
SKYMENU Cloud活用のポイント (効果と児童生徒の反応)
1単元の流れの確認
電子連絡板

授業の開始時に、[電子連絡板]を用いて、本単元の流れを説明した
。画面を提示しながら、接続する語句は小学4年生の授業で学習したことがあることを伝えた。そして、日常生活のどのような場面で使用されているかを知るため、国語の教科書や他教科の教科書から接続する語句を探すことを伝えた。生徒からは、「何をするかだいたいわかった。」や「接続する語句について、小学生のときにやった覚えがない。」、「社会の教科書を調べてみたいな。」と、本単元の流れに関して、思い思いに口にしていた。2接続する語句を探そう
発表ノート、グループワーク、画面提示

1グループを3~4人として、7つのグループに分けて、各教科の教科書から接続する語句を探させた
。まず、該当のページから探した語句を、[発表ノート]の四隅の枠に入力させた。全員の入力が完了したところで、多く用いられている語句を話し合わせた。生徒たちは、「『また』は全員あったね。」や「『このとき』の次に多いのは、『すると』かなぁ。」などと言いながら、どの語句が多いか考えていた。多く用いられている3つの語句と、その分類と役割を入力させた後、[画面提示]で生徒用タブレットに提示しながら発表させ、全体で共有した 。その後、接続する語句の違いによる教科の特性について、考えさせた。接続する語句の使われ方が違うことについて、分類や役割を根拠にして、教科の特性を分析することができた 。
数学の教科書から探したグループの発表ノート

教科の特性に関する分析
3学習を振り返ろう
ポジショニング
1時間目『接続する語句を理解しよう』と、3時間目『接続する語句を探そう』では、[ポジショニング]を用いて、振り返りを行った。

1時間目では、[ポジショニング]の縦軸を用いて、接続する語句の役割が理解できたかのみで振り返らせた。小学校の教科書を用いて、接続する語句を想起させたことや、接続する語句の役割を簡単な表現に言い換えて考えさせたことで、すべての生徒が理解できた。振り返りの[ワードランキング]でも、「分かった」や「理解」「できた」などの言葉が上位に表示されていた
。
3時間目では、縦軸で接続する語句の理解について、横軸で教科書から探せたかについて、振り返らせた。接続する語句について理解することと探すことについて、ほとんどの生徒がどちらもできたと実感していた。振り返りの[ワードランキング]にも、「探す」「分かった」などの言葉の出現頻度が多く見られた
。こんな場面でも使える!実践を振り返って

総合的な学習の時間での、「企画したバスツアーを発表しよう」という場面において、[シンプルプレゼン]を用いて、発表を行った
。スライドごとに使える画像や文字の制限から、短くまとめる工夫をしたり、写真を厳選したりして、分かりやすく見やすいスライドを作成することができた。(2022年4月掲載)