
すがたを変えていく順序を考える
単元名:すがたをかえる大豆
臼井 太輝教諭
岐阜県美濃加茂市立伊深小学校
本時のねらい
写真や「おいしく食べるくふう」「手をくわえる言葉」を表す語句に着目し、事例の順序を考える活動を通して姿が変わっている順から、さらに、作り方が特別な順になっていることに気づき、「中」の段落の書き方を考えることができる。
授業の実際
本時では「大豆」を例に、「すがたを変える食品」について学ぶ。最初は「豆まきのときに使う豆」や「豆腐」、「きなこ」などの写真を、すがたの変わり方が大きい順に並べる。その後「おいしく食べるくふう」「手をくわえる工程の多さ」なども考慮し、最初の並びから順序を変えていった。順番を変えた理由や自分の考えなどを[発表ノート]に書き、クラスで交流した。今後の授業で児童らは自分たちが選んだ「すがたを変える食品」についてパンフレットを作成するため、その作成に向けてどのような順序で書いていくと良いかを学んだ。
SKYMENU Cloud活用のポイント (効果と児童生徒の反応)
1課題の設定
発表ノート

[発表ノート]に「すがたを変える大豆」の事例1から5の資料を掲示し、「事れいはどんな順序で書かれているかを考えよう」という課題を設定した。事例ごとに色分けした[発表ノート]を投影し、「おいしく食べるくふう」「手をくわえる言葉」「食品」が書かれていることを確認できるようにした。それらを見ながら児童たちには順序を考えてもらった。
事例1は「豆まきに使う豆や煮豆」、事例2は「きなこ」、事例3「豆腐」といったような順序である。
2個人・全体で追究する
発表ノート

掲示した写真は事例1から事例2、事例3といった順で、すがたの変わり方が大きい順に並んでいることや「豆まきの豆は炒っているだけだけど、きなこは炒ってから粉にひく」工夫がされている点から、だんだん難しい工夫の順になっていることや手の加え方が多い順になっていることがわかる。しかし、事例4「納豆」や事例5「えだまめ」は豆の形のままであることから、「作り方が特別な順」となっていることに気づかせる。
3パンフレットの構成を考える
発表ノート、画面一覧

「事例3までは人の手で作ることができる」「事例4は小さな生物の力を借りて作っているから作り方が特別」「事例5は収穫時期をずらしている」など、まとめていった。そして、本時の授業でわかったことをもとに、パンフレットにするすがたを変える食品についての事例をどのような順序で書いていくと良いかを[発表ノート]にまとめ、その様子は[画面一覧]で確認しながら机間指導した。
こんな場面で使える!実践を振り返って
『SKYMENU Cloud』の[画面一覧]機能と[画面比較]機能はとても便利である。先生の手元のタブレット1台でクラス全体の状況を把握でき、支援が必要な児童がすぐわかるので、置いていくことなく対応できる。また、[画面一覧]を電子黒板に提示し、他の児童の作業の様子が確認できることで、その作業にさらに広がりをもたせることができた。
(2022年3月掲載)