実践レポート
小学校3年 社会児童1人1台の活用 1人1台 × SKYMENU Cloud

発表ノートでつくるスーパーマーケット

はたらく人とわたしたちのくらし(お店の仕事)

古居 成幸教諭

愛知県西尾市立八ツ面小学校

本時のねらい

本時では、販売の仕事が、消費者の多様な願いを踏まえ、売り上げを高めるよう工夫して行われていることを理解する。販売に携わっている人々の仕事の様子を捉え、それらの仕事に見られる工夫を考え、表現することをねらいとする。

授業の実際

単元の目標を「スーパーマーケットを作るなら、どんなお店を作りたいか」として、自分の理想とするスーパーマーケットを店舗の案内図をもとに考えていった。子供たちは、自分のスーパーマーケットを作るためには、自分たちの生活経験だけでなく、販売に携わっている人々が消費者のさまざまな願いをどのように工夫しているのか調べる必要性に気付き、追究学習を始めた。『SKYMENU Cloud』の[発表ノート]機能を使って、自分の考えを案内図にまとめながら、販売の仕事に対する理解を深めるとともに、どんな工夫があるのか友達と話し合いながら学習活動を進めた。

SKYMENU Cloud活用のポイント (効果と児童生徒の反応)

1店内の案内図を作ろう

発表ノート、マス目、オブジェクト操作

子供たちは、自分の理想とするスーパーマーケットの案内図を[発表ノート]機能で作成した。教師用端末から配付した[発表ノート]には、店舗の壁とレジ、出入口が背景化されているため、利用者の動線を考えたり商品棚のレイアウトを工夫したりすることに集中できていた。タブレット端末で行うことで、商品棚の大きさや位置の変更を簡単に行い、自分の理想とするスーパーマーケットの案内図を完成させた。

2販売の仕事の工夫をまとめよう

発表ノート、画面一覧

スーパーマーケットの案内図からは分からない販売の仕事の工夫について、[発表ノート]にページを追加してまとめた。子供たちは、販売の仕事の工夫を「べんりさ」「品しつ」「ねだん」「そのた」の4つの視点に分類しながらまとめていった。教師用端末から、[画面一覧]機能を使うことで、どのような工夫があるのか、どのようにまとめようかと困っている子供に個別で支援を行うことができた。

3どんなスーパーマーケットに行きたいか

発表ノート、グループワーク、画面比較

子供たちは、完成させたスーパーマーケットの案内図と工夫のまとめを発表し、意見交流を行った。発表の準備の段階では、教師用端末の[画面比較]機能を使って、子供たちの[発表ノート]から、まとめ方を工夫しているものをクラス全体に紹介した。子供たちは、友達のまとめ方を参考にしながら完成させ、[グループワーク]機能を使って、小グループでお互いの作品を見せ合いながら発表し合った。

こんな場面でも使える!実践を振り返って

子供たちは、自分のスーパーマーケットを作るという活動を通して、消費者としてしか関わってこなかったスーパーマーケットへの社会的認識を深めることができた。子供たちは、[発表ノート]機能を使うことで、書き方やまとめ方で悩んだりして手を止めることがなく、販売の仕事について集中して追究学習を進められた。タブレット端末を使って、コピーしたり並び替えたりしたこと、自分の考えを書き直したり、まとめ直したりする活動を支えることができた。

(2022年2月掲載)