ICT活用教育のヒント

安心感のある校内ネットワークに必要なベースウェアの機能 高橋 純

安心感を実現するベースウェアの機能とは

安心感は3つの観点から ~安心感を実現するベースウェアの機能とは~

安心感のある校内ネットワークとは何か?

富山大学附属小での導入後、利用している教師らへのインタビューなどの結果から、次の3つの要件を満たすことが、安心感のある校内ネットワークであると考えた。それらを実現するために必要となったベースウェア等の機能も合わせて述べる。

(1)「トラブルなし」の安心感

まず、電気や水道のように、当たり前にトラブル無く動き続ける安心感である。実現には、どんなに子どもが設定を変更しても再起動をすると元に戻るクライアント復元機能、トラブルが多いプリンタを監視・復旧する機能、校内ネットワークのトラブルを予測したり軽いうちに警告をする機能といったベースウェアの機能が助けになる。

(2)「思った通りの授業ができる」安心感

校内ネットワークを活用した授業を行うために、教師が長年改良に改良を重ねてきた自分自身の授業スタイルの変更が必要な場合がある。

しかし、教師がすぐに授業が良くなると予想できなければ、その実施は心理的な抵抗感がある。むしろ、これまでの授業スタイルを変えずに、その延長上に校内ネットワークの活用がある方が楽である。つまり、思った通りの授業ができる安心感である。

例えば、教師用パソコンの設置場所や操作に縛られずに、普通教室と同じ感覚で授業が出来たり、好きな時に好きなように机間巡視ができることにあたる。実現には、教室のどの場所でも教師機が操作できるリモコン機能、子どもの画面をワイヤレスプロジェクタに転送して、どこからでも簡単に発表ができる画面転送機能、スムーズに授業を行うためにひな形や作品ファイルを簡単に配布・収集するといった機能が助けとなる。

(3)「楽・繰り返し・リアルタイムに確認できる」の安心感

2005年の学校では、教室や廊下への分散配置が当たり前である。その時、従来から行われてきたパソコン室に鍵をかけて保護する考え方は通用しなくなる。分散配置されたパソコンは、子どもが自由に使うし、それらはパソコン室に置いてあるパソコンのように簡単に監視・管理することができない。

それでも、教師は安心して、子どもに自由に使わせられる必要がある。そこで、校内に分散配置されたパソコンがどのように利用されているか、各教師の注意力のみに頼るのではなく、職員室等から、楽に、繰り返し、リアルタイムに確認できることが重要となる。

また、校内に分散配置されると、電源の管理や設定変更だけでも一苦労である。これらの実現には、分散配置のパソコンの画面を転送し一覧表示する機能、遠隔からパソコンを操作できる機能、不適切な利用をしているパソコンの画面にメッセージを送る機能、各パソコンや各人の利用状況を記録する機能、不適切サイトのフィルタリングといった機能が助けとなる。

(2006年3月掲載)

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