ICT活用教育のヒント

安心感のある校内ネットワークに必要なベースウェアの機能 高橋 純

ノウハウを持つ先進地域や先進企業に学ぶ

現場教師に聞くのは後回し、まず、ノウハウを持つ先進地域や先進企業に学ぶ

校内ネットワークを構築する際に、現場教師に要望を聞いたら「教師にとって使える校内ネットワーク」ができるのか?

これはあえて否定したい。校内ネットワークを取り巻く環境は急激に変化している。これらへの対応は、校内ネットワークのベースとなる部分であり、上手に対応してこそ、安心感のある校内ネットワークが構築できる。

しかし、現場教師はネットワークの専門家ではない。これらの問題に対応した要望が具体的に教師から上がってくることはまずない。そして、導入業者は、教師の要望に上がらないこれらへの対応を、入札・価格面から考えてもあえて行うことはしない。結果として、教師から要望にあがった交流学習システムは導入されても、ベースは貧弱で安心して使えない校内ネットワークが構築されてしまうのである。

富山大学附属小での導入事例では、まず、先進地域の教育センターや先進企業にノウハウを学び、基本設計(設計原案)を終えた。その後に現場の教師の要望を聞き追加していくという手順を取った。先進地域や企業からは、年度更新作業、定期メンテナンス、セキュリティ対策、ベースウェアの導入の必要性など、多くのノウハウを知ることができた。

■校内ネットワークの構築手順モデル

校内ネットワークの構築手順モデルの図

設計において、学習用ソフトウェアばかりに目が行きがちになったり、或いは極端に管理・運用に配慮しすぎてしまったりする中で、バランスの良い判断基準を知ることができた。先に述べた附属小での成功は、これらのノウハウに基づいている。

先進地域や企業からのノウハウをベースに、現場教師の要望を追加していく、これが安心感のある校内ネットワーク構築につながると言える。

(2006年2月掲載)

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