ICT活用教育のヒント

教育の情報化を語る前に 中川 一史

効果もさることながら 手間と慣れ(1)

パソコンやインターネット、そしてデジタルカメラなどのメディア機器は、たしかに子どもたちが調べてまとめて伝えるための道具としてさまざまな場面で効果的だ。

しかし、慣れない先生が校内にパソコンがあるというだけで授業に活用するようになるのだろうか。わざわざパソコンルームまで足を運ぶのだろうか。百歩譲って、効果的であることをそれなりに感じてくれたとしても、手間がかかるものであれば、黒板や紙の資料で済まそうとするのがごくごく普通の姿だ。

では、どうすればいいか。これはメディア環境として、「手間の軽減と慣れの促進」が大事だと考えている。

メディア機器は身近に置く

パソコンなどのメディア機器はできるだけ身近にあることが望ましい。十分なパソコンの台数がある学校はほとんど皆無だろう。それでも、校内にあるパソコンの一部を空きスペースや廊下などに配置し、わざわざパソコンルームまで行かなくても子どもたちが「ちょっと使える」環境を用意している学校がある。

調べ活動などでは、何も全員がパソコンを使う場面だけではない。子どもたちが使いたいときに使える環境があることが大切なのだ。

このような身近な環境も、『SKYMENU Pro』などの校内LANの運用を支援するソフトウェアを利用することで、さらに活用が広がるだろう。

セッティングにかかる手間を省くには

情報委員会で、機器利用の需要をぐっと増やすきっかけになるような機材の購入を検討することも大事だ。たとえば、プロジェクタ用のカート。

プロジェクタと連携して活用するパソコンやDVDデッキなどがいっしょになっていると移動が便利なだけでなく、面倒なケーブルの接続を行う必要がない。はじめからセットしておいてあとは電源を入れるだけにしておくのだ。(つづく

(2008年7月掲載)

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