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キーワードは情報交流2
4.利用目的の明確化
掲示板の部屋の中には、自由な話題を書き込んでよい部分もあります。しかし、多くの場合、教師の方には活用する意図があるはずです。これを子どもたちと共有することがうまく活用していくには重要です。
また、広報的な活用なのか、コミュニケーションを中心に置いているのかについても明確にし、子どもたちに確認していくことも、あるタイミングで必要になってきます。いずれにしても、「何のために使っているのか」をどこかでおさえる必要がある、ということです。
5.相手を意識させる場作り
パソコンに向かって文字を打ち込んではいるが、実はパソコンの向こう側には読んでいる人がいます。子どもたちは、観念的にはこのことを理解しているでしょうが、いきなり相手を意識するのは難しいのです。
教室の中で送られてきたメールについての行間の話し合いをもったり、校内の教師同士の打ち合わせで子どもが送ったメールの行間の補足を行なったりすることなども、子どもたちに相手を意識させるのには欠かせません。
6.ネットワーク以外のコミュニケーション手段との融合
ネットワーク上だけの交流では、交流が継続しないと相手の顔がなかなか見えてこないこともあります。実際にひざをつきあわせての作業や会って話すなどの活動とどのように組み合わせるのかは重要なポイントです。この使い分けのさじ加減で1+1が3にも4にもなるでしょう。
7.モラル指導の徹底
メールの交換には、クラス間などでルールが必要になってきます。例えば、メールを書いたら必ず最後に「学年・名前」を書いて自分の書いたことに責任をもたせるようにしたり、誰のメールに返事を書いているのか分かるようにしたりということなど、状況に応じて掲示板でそのことについて話題にする必要があるでしょう。
また、慣れていくうちに、そういったルールを破ったり、時には人のいやがるようなメールや他人になりすましたメールを出したりする子が出てくることがあります。そういう場合は、しっかりと教室で話し合いをもったり、その子に指導したりして、「してはいけなことだ」ということを実感としてもたせることも重要です。
いろいろと言ってきましたが、ネットワークの交流を始めると大変と思わず、教師自身が世界が広がることを楽しむことが何より重要なのは言うまでもありません。「そんなことが必要なの??」という前に、まずはクラスの子どもたちと試してみてはいかがですか?
(2004年6月掲載)