ICT活用教育のヒント

学校の情報化を支える教育情報化コーディネータ 中川斉史

安心&安全なIT環境づくり

身の回りの情報を整理しながら校内ネットワークの整備を万全に

ITCEとして、いろいろな学校を訪問して、いままで出会った問題から、校内ネットワークのトラブル抑止策を示したい。

校内のIPアドレスやコンピュータ名に規則性がなく、端末が増えるたびに、安易にIPアドレスを割り振っているケースがある。端末だけでなく、ネットワークプリンタやネットワークカメラ、無線アクセスポイントなどIPアドレスを利用する機器は結構多い。プリントサーバー自身がDHCPなどで割り振られる設定であったため、印刷時にエラーが生じていたことも。サーバーやルータ、プリントサーバーがそれぞれにIPの自動割り振りをしても困る。学校にIPアドレスの一覧表がない学校や、新規導入時の古いままの情報の学校が結構ある。

校務の情報化として必要なのは、機器の整備以上に、必要情報をきちんとまとめて管理しているかどうかではないだろうか。プロバイダや教育NOCの接続ID、パスワード、メールアカウントなどの必要情報が一ヵ所にまとまっていないことも多く、何年も前の民間プロバイダの設定資料や、途中で何度も変更になったメールアドレスなどの設定用紙がたくさんあり、結局どれが最新で重要なのか分からないような文書の管理であったりする。

物理的な面はどうか。例えば、自作でLANケーブルを簡単に作れるようになったが、ケーブルの色の順番を守らないと速度が出ない。皮をむいてヨリを戻す長さも厳密に決められている。安易に考えないことが大切である。

また、HUBはほこりに弱いのだが、机の下に何年も放置されたり、ランプも見えないような天井裏に閉じこめたりしている。絶対壊れない機械ではないので、メンテナンスしやすくする工夫も必要。担当者が変わることを見越して、ここでも、きちんと記録をしておくことが大切。

校内サーバーを毎日シャットダウンしている学校があるのに驚いたこともある。コンピュータは起動と終了時にもっとも負担がかかる。確かに何ヶ月もそのままでは、動作が不安定になることもあるので、たまには再起動が必要だが、シャットダウンを毎日するものではない。

学校の情報化は、機器整備以上に教員自身の身の回りの情報の整理から 始まるのだと思っている。

日本教育新聞より抜粋(2007年9月掲載)

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