ICT活用教育のヒント

校内ネットワークの良さを活かし、トラブルを未然に防ぐ運用を 中川斉史

校内ネットワークの設計

校内では校務分掌を分けているので、担当の先生がそれぞれのデータを管理しているケースが多いため、他の先生がそのデータを見たり修正したりすることはあまりない。そのため、このような情報の一元化や、いつも同じ場所に最新のデータがあるような仕組みは受け入れられにくい。

そこで、みんなのデータを一カ所に集めると、どんなに便利かということをまず体験してもらう。そのために私が推奨するのは、校内サーバに行事ごとのフォルダを作り、そのときのデジカメ写真を保存しておくことである。

こうすると、そのデジカメの共有データを管理職が何かの表紙を作るのに使ったり、教室で担任が子どもたちといっしょに見たり、担任が学級通信やクラスのホームページ等で利用したりと「便利だ」と感じてもらいやすい。

その後、校内の文書を年度ごとに分けて保存するように仕掛けると、去年のデータを参照しやすくなったと感じてもらえる。また、来年のためにも本年のデータを残そうという意識につながる。

ただ、サーバにデータが集中するようになると、次のようなことを考えておかないといけない。

#利用者権限 教師しか利用できないデータも当然ある。大事なのは、どのデータが教師のみの利用ができるようになっているという事を共通理解しておくことである。
#バックアップ すべてのデータがサーバに集中するので、データがなくなったときの損失が大きい。データが集中すればするほどバックアップの仕組みは大切である。筆者もデータのバックアップを取ってないのにサーバがダウンしたことがある。ハードディスクの容量が少なかったため、ついつい後回しにしていて、大変困った。
#ネットワークドライブ サーバに無秩序にデータが保存されていくと、探すのが大変になってくる。
そこで、クライアントからサーバの共有データを利用しやすくするために、筆者はすべてのクライアントで同じネットワークドライブになるようにしている。
どのコンピュータからでも写真はHドライブ、子どもたちの作品はGドライブというようになっている。さらに、このドライブには学年ごとに分けたり、校務分掌は内容ごとに分けたりしている。そして、フォルダのソートがしやすいように番号を頭に付けている。

上記のようなネットワークドライブは便利な機能であるが、いざ作成しようとすると非常に手間のかかる作業になる。それらをクライアントの起動時に自動作成してくれるソフトウェアを利用すれば便利だ。

(2003年6月掲載)

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