ICT活用教育のヒント

「教育の情報化とIT活用教育」コラム 原克彦

先生1人に1台のコンピュータがやってくると(1)

ネットワークの安全性の確保

近い将来、すべての先生方が1人1台のコンピュータを利用し、円滑な校務処理や教材作成に活用できる環境が多くの学校で整うと予想されます。一部の自治体では、先行的にそのような環境が整備され始めています。

そこで、必要となってくるのが、ネットワークにつながったコンピュータを安全にしかも安心して利用できるということです。もちろん、そのためには、自治体や各学校でセキュリティポリシーを策定し、利用する先生方がその内容を正しく理解し、ルールを守って利用することが必要となってくることは言うまでもありません。

しかし、それと同時に、十分な安全性が確保されたコンピュータやネットワーク環境が必要となります。

広がる活用のアイデア

十分な安全性が確保できれば、その活用のアイデアは拡大することが予想されます。例えば、コンピュータを利用した採点業務です。クラスの児童生徒のノートの点検や試験の採点などを、コンピュータの活用で軽減できるかもしれません。そして、それらのデータを蓄積して学期末の成績処理を簡便にすることも可能です。

また、個人情報の中から必要なデータを共有して使うことも考えられます。安心と安全が多様な活用を支援することは間違いありません。

普通教室でのコンピュータの活用

一方、児童生徒への楽しくわかりやすい授業を行うことを目的とした、教室へのコンピュータとプロジェクタの整備も進められています。これまで、2台のコンピュータが教室に整備され、プロジェクタに接続して教材を投影することや、インターネットに接続してさまざまな教材を教室で使うことを可能にしてきました。

今後は、運搬が可能な数十台のノート型のコンピュータなどを学校に導入することで、教室でのグループ学習や個別学習が可能になってきます。そこでは、コンピュータの移動による、その都度異なる新たな設置環境に対応したコンピュータの管理という問題が出てきます。また、教室でのプロジェクタの活用もコンピュータ教室並みにさまざまな学習場面に対応することが必要になってくることが予想できます。

会社や個人だけでなく、学校教育においてもノート型のコンピュータが普及し始めています。また、無線LANの普及も急速に進んでいます。これらは、いつでも、どこでも、だれでも利用できるユビキタスネットワークという考え方に基づいて進められている情報化の成果といえます。(つづく

(2007年6月掲載)

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