ICT活用教育のヒント

「教育の情報化とIT活用教育」コラム 原克彦

学校における情報教育

情報教育の必要性については、誰もが否定しない段階にきているようです。

その情報教育をどこでどのように進めれば良いのでしょうか。

1つは、学校教育で計画的に行うことです。さらに、現在の情報社会を支えている社会人に対してさまざまな機会を通して周知させることです。この2つをバランスよく行うことが、これからの情報社会を健全なものとすることにつながると考えています。

今回は、前者の学校での情報教育について考えてみることにしましょう。

情報社会を健全に進展させるためには、子どもたちがコンピュータやインターネットをはじめとする情報通信ネットワークをうまく活用し、情報社会に主体的に対応できるさまざまな力を育成することが重要な課題になっていることは、多くの人が理解しています。

そこで、現在の教育課程では、各学校段階を通じて、各教科等や「総合的な学習の時間」において、コンピュータや情報通信ネットワークの積極的な活用を図ることになっています。

さらに、中・高等学校においては、情報に関する教科・内容を必修としています。その内容については、情報活用の実践力を身につけるだけでなく、情報の科学的な理解や情報モラルを身につけることなど、広範囲にわたっています。

これらの内容を指導するためには、先生が、情報教育の内容を正しく理解することが必要であることは言うまでもありません。

しかし、現時点では、その時間の大半がコンピュータをはじめとするメディアの操作教育に費やされているという実態も否定できません。

一方、先生が各教科等の授業の中で、コンピュータや情報通信ネットワークを活用してわかりやすい授業を行ったり、子どもたちがコンピュータやインターネットを使って調べたり、交流したりする活動を支援する力を身につけることも必要になってきています。

すなわち、先生が情報を活用した授業の進め方などに関する新しい力を身につけることが求められています。

学校での情報教育は、社会が教育に対して求めているものであること、激しい変化に柔軟に対応することが必要であることを、私たち教育関係者は真摯に受け止めて取り組んでいくことが必要だと考えています。

そのためにも、官制研修を悠長に待ちかまえているのではなく、私たち自身が積極的に新しい教育方法を身につけていくような態度で臨むことが、求められているのではないでしょうか。

(2004年1月掲載)

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