ICT活用教育のヒント

「教育の情報化とIT活用教育」コラム 原克彦

子どもとコンピュータ

総務省が平成13年度に調査した情報通信白書によると、インターネットの利用率が最も高いのは、10代の子どもと学生だそうです。逆に最も低いのは、高年齢層だという報告になっています。

まぁ、当然の結果と言えばそれまでですが、多くの若者、特に子どもたちは、さまざまな情報の入手方法としてインターネット、すなわちコンピュータに頼り始めています。コンピュータを利用してインターネットに接続し、さまざまな情報を活用するというのは、便利な環境であることは間違いありません。

しかし、いつもこの方法だけに頼っているというのはどうでしょう。前々回は携帯電話の話をしましたが、いずれも電気をエネルギー源とした電化製品です。これらは安定した電源供給の上に成り立っている情報通信の手段です。

しかし、いつもこれらの機器に頼っていると、先のNY大停電のような場合、その他の情報通信方法の活用リテラシーが育っていないために、立ち往生する可能性もあります。

子どもたちが社会で活躍する10年後の社会は、今よりもコンピュータが普及し、携帯電話も形を変えて私たちのもっと身近な道具になっているはずです。しかし、それだけに頼った生活ではないことも確かです。

もし、あなたが電波も通じない原野や山の中で道に迷ったとき、コンピュータや携帯電話に頼らずに、どのようにして道を探しますか? または助けを呼びますか? そのときに必要な力は何でしょう。

今の子どもたちに求められている、本当の生きる力について考え直す時期が来ていると私は考えています。

(2003年10月掲載)

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