ICT活用教育のヒント

校内ネットワークのモデルを考える 安達一寿

学校ネットワークの現状

「学校ネットワークのモデルを考える」と題し、2005年以降の学校の姿を想像しながら、学校ネットワークの望ましい姿を考えていきたいと思います。

[文部科学省の調査より]

文部科学省では、平成15年度における公立学校の情報教育の実態調査を、平成16年3月31日現在(学校数、学級数については平成16年3月1日現在、児童生徒数については平成15年5月1日現在の学校基本調査による)で行っており、その結果を平成16年7月27日付けで公表しました。その内容を見てみたいと思います。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/16/07/04072101.htm

教員の状況

コンピュータを操作できる教員は、前年度比5.4ポイント増の93.0%に増えていますが、教育用ソフトやインターネットを使って授業ができる教員は前年度比で7.5ポイント増えたものの、全体の60.3%にとどまっているようです。

校種別では、校種が進むにつれ割合が低くなる傾向があり、各校種の特徴(学級担任/教科担任、生活指導などの多忙さなど)が原因として考えられています。

コンピュータの状況

教育用コンピュータ1台当たりの児童生徒数は、全体で8.8人/台(小学校11.2人/台、中学校7.7人/台、高等学校6.7人/台、盲・聾・養護学校3.7人/台)となっていますが、目標とされる5.4人とはまだ開きがあります。

インターネット接続

インターネットへの接続状況は、接続率で全体の99.8%で、ほぼすべての学校の接続が行われています。その接続先は、民間プロバイダが44.6%、教育センターなどを経由する学校が54.5%となっています。

また、高速回線を使ってのインターネット接続も増加しており、接続校全体の71.6%となっています。ただし、率が高いからといっても、安心はできません。1台でもインターネットにつながっていれば、接続しているということになるので、その中身が問題です。

校内ネットワークの状況

校内ネットワークのLAN整備率は、校種と設置場所によって大きく状況に違いがあります。全体で見ると、普通教室へのコンピュータ整備率が20.2%で、そのうちLANに接続している割合は37.2%となっています。高等学校ではそれよりも高めですが、それでも6割強で、普及状況はまだまだといった感が否めません。コンピュータ教室には、ほぼLANが整備されていますが、職員室を除くそれ以外の設置場所はいずれも割合が低い傾向にあるようです。

つまり、まだまだ普通教室などで自由にインターネットを使いながら授業をする状況には、多くの学校はなっていないということです。

全体を通して

現場では現在も様々な努力が続けられていると思いますが、現状では2005年度末までに学校の情報化を進め学習指導などで教員全員が活用できる水準に達することは、非常に厳しい状況と考えられます。しかしながら、確かな道筋とあるべき姿を示すことにより、時間の経過と共に一歩一歩学校の情報化を進める時でもあります。

皆さんの学校の状況はいかがでしょうか?この調査結果には、都道府県別のデータも掲載されています。正直なところ、自治体による格差はかなりあると感じています。

是非、ご一読下さい。そして、どうしたら目標水準に達することができるか、知恵を出し合いましょう。

(2005年1月掲載)

一覧へ戻る