ICT活用教育のヒント

学校の情報化を進める 安達一寿

情報化に必要なスタッフとは

学校の情報化を進めることには、それを動かす「人」にポイントがあります。今回は、学校の情報化を進める上で必要なスタッフについて考えてみましょう。

まずは全校的な取り組みを

学校の情報化が進むことにより、校内にはコンピュータやネットワークが至る所に配置されるようになります。また、それらを使った指導場面もあらゆる教科の可能な場面での効果的な活用を求められることになります。ですから、これからの学校では一部の使える教員のみがコンピュータを活用するという考え方では、物足りません。

文部科学省より発表されている「情報教育の実践と学校の情報化」にあるように、以下の3点が各教員に求められます。

  • 情報活用能力の目的・内容の理解
  • 指導方法の改善のための情報手段の適切な活用の理解
  • 学校の情報化への参画の認識

スタッフに必要な役割

情報の共有や意志決定が円滑に進むような体制作り当然のことながら、IT機器が導入されただけで学校の情報化は、進むものではありません。学校としての計画やビジョンの策定と、全体として取り組んでいける校内体制、組織づくりが不可欠です。

個々の担当の役割を整理し、情報の共有や意志決定が円滑に進むような体制を作りましょう。

・校長のリーダーシップ

学校の情報化は、学校経営上の問題でもあります。ですから、その責任者である校長のリーダーシップは、成否に大きな影響を与えます。実施可能な計画の策定、将来に向けてのビジョンの提案、トラブル発生時の指揮、家庭や関係諸機関との連絡調整など、大きな役割があります。

・校内情報化推進リーダー

文字通り校内の情報化を進める上で、中心となる教員です。他教員に対しての指導的な役割を担うと同時に、学校の情報化全般について企画立案、実行をする主体です。ある程度情報機器などの取り扱いに関して知識がある方が望ましいですが、専門的であったり、独断専行になりすぎてもいけません。

学校全体の状況を見極めて具体的なプランを構築する力や、全教員を巻き込んで仕事を進める力が要求されます。通常は、情報化推進リーダーを中心に情報化に関する委員会を組織し、組織の運営にあたることが多いと思われます。

情報機器の管理体制は

これまでと違って、コンピュータの台数が増えることやネットワークが大規模になることはすでに述べましたが、日々滞りなくそれらを利用できる状態にするには、その管理体制も強化する必要があります。教員と事務職員の間の協力体制の確立、管理担当箇所の割り振り、メーカーとの窓口の一本化など、組織的に分担を決めておく必要が出てきます。

地域によっては、教員委員会との連携や教育情報化コーディネータの活用により、成果を上げている所もあります。

うまくいっている学校には、それぞれのノウハウがあります。これから情報化を推進する学校は、先進的な学校の事例を参考にして、組織作りを行うとよいでしょう。

(2004年11月掲載)

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