ICT活用教育のヒント

学校の情報化を進める 安達一寿

コンピュータ教室について

学校のコンピュータは、さまざまな場所に配置されます。数回に分けて配置場所に応じたポイントを整理してみます。

コンピュータ教室の利用に関して

コンピュータを使った学習活動の中心となるのは、やはりコンピュータ教室です。学校の規模にもよりますが、総合的な学習の時間や高校の教科「情報」の必修化により、なかなか時間割などのやりくりが大変になっているという話も聞きます。

また、学校のポリシーにもよりますが、空き時間に自由に使わせようとすると、管理などの問題を検討しないといけません。かといって、授業時間以外は開かずの間というのも、学校の情報化推進の視点に立てば、ナンセンスな話です。決まった人しか使わないというのも、これからは通用しなくなるでしょう。学習者が自由に気持ちよく利用できる環境を整備していくことが必要です。

コンピュータ教室にあるとよいもの

【コンピュータ】
当たり前ですが、まずコンピュータです。最近のコンピュータは、ノート型、(省スペース)デスクトップ型、タワー型などがあります。キーボードやマウスも無線対応や光学式などがあります。また、デジタルカメラなどとの接続の容易さなども考慮した方がいいでしょう。
【教師用の画面を提示する装置】
教師用の画面を生徒側に提示する方法はいくつかありますが、プロジェクタや専用のモニターを利用する場合や、LANを利用した画像転送用のシステムを使う場合などがあります。コンピュータ教室の場合は、画像転送用のシステムを利用している場合が多いのですが、さまざまな機能を持つので、選択の際には必要な機能が備わっているか確認しましょう。
【コンピュータに接続する周辺機器】
デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、各種メモリカード、各種ドライブ装置、イメージスキャナ、プリンタなど、周辺機器はコンピュータの活用方法を大きく変えます。操作性や耐久性、接続性などが購入のポイントになります。
【テレビ会議システム】
ネットワークのブロードバンド化により、テレビ会議システムも授業などで活用するケースが増えてきました。接続方法や性能により、いろいろな種類があるので、適当なものを選びましょう。
【電子黒板】
コンピュータ教室に必ずなくてはいけないというものではありませんが、学習者の視線を注目させるには効果的です。価格も下がっており、授業での利用形態に合わせて、大きさや機能を選択するといいでしょう。
【メンテナンス、管理システム】
授業で使うソフトウェアの他に、コンピュータの故障や不具合に対応できるメンテナンスや管理を行うシステムの導入を検討した方がいいでしょう。やはり機械ですから、故障はつきものです。また、使っているうちに、操作ミスなどで動かなくなることもあります。ただ、1台でも使えなくなると利用に支障が出る場合もありますし、復旧にも時間がかかります。そうした部分の負担を軽減できることが、日常的な利用にもつながります。

コンピュータ教室のセキュリティ

ネットワークに接続されたコンピュータでは、ハッカーやクラッカー、コンピュータウイルスからコンピュータを防御することが必要です。専用のソフトウェアが市販されているので、必ず導入しましょう。ただし、教育センターのネットワークに接続している場合は、そこでセキュリティ対策を講じている場合があります。各校の実情に合わせた対応が求められます。また、オペレーティングシステムなどは、不具合が見つかるとその修正用のプログラム(パッチ)が提供されます。これらは、インターネットを通して、自動的に更新させることもできます。こうした日々の管理も重要です。

校内ネットワークとコンピュータ教室

これからの学校では、全校的校内ネットワークが敷設されます。このネットワーク環境において、コンピュータ教室は、1つのまとまったコンピュータの設置場所という位置づけになります。インターネットには自由にアクセスできる必要がありますが、職員室のコンピュータなどには、アクセスの制限ができることも必要になるかもしれません。全校のネットワーク構成を検討する際に、十分にその使い方を洗い出し、必要な処置をとることが求められます。

(2004年2月掲載)

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