ICT活用教育のヒント

校内ネットワークを有効活用するために 安達一寿

ユーザやグループの権限

リソースとは?

コンピュータを使って何か作業を行う場合に、そのコンピュータシステムが稼働するために必要なメモリや入力装置、出力装置などのことをリソース(資源)といいます。コンピュータはこのリソースを管理しながら、さまざまな作業を行っています。

ネットワークに接続されたコンピュータ同士では、お互いのコンピュータのリソースを相互に利用することが可能になります。これを「共有」といいます。ネットワークにコンピュータを接続することの目的の1つは、この「共有」にあります。コンピュータのリソースの共有が、情報の共有につながります。

ユーザやグループの権限の種類

多くの場合、共有して利用するリソースは、ファイル(ディスク)とプリンタになります。ファイルをネットワークのユーザ同士が共有できることで、情報の一元管理や作業の効率化を高めることが可能になります。

プリンタを共有すれば、経費削減やメンテナンスの効率化にもつながります。学校での具体的な方法や事例は、次回以降に詳しく述べることにしますが、ここでは、共有にあたっての「アクセス権」の考え方を解説します。

アクセス権とは、ファイルやプリンタなどのリソースに対して、利用できるかどうかの権利になります。「セキュリティ」と呼ぶ場合もあります。

例えば、ファイルに対しての基本となるアクセス権には以下があります。

  • 読み取り-ファイルの読み込みを許可する
  • 書き込み-ファイルへの書き込みを許可する
  • 実行-ファイルの実行を許可する

この他、削除、ファイルの一覧表示などのアクセス権が設定できます。OSによって、設定項目、名称が若干異なります。

プリンタに対しては、以下のようなアクセス権があります。

  • 印刷-印刷を許可する
  • プリンタの管理-プリンタの設定などを管理する
  • ドキュメントの管理-印刷されたドキュメントの動作を管理する

これらのアクセス権は、ドメインを構成しているコンピュータの場合はユーザ、あるいはグループに対して、ワークグループを構成しているコンピュータでは、そのリソースごとに設定することになります。

セキュリティと使いやすさ

アクセス権は、上に示したもの以外にもありますが、これらの組み合わせで設定を行います。

当然のことながら、設定を行う場合には、より強固なセキュリティの確保と使いやすさの両面を実現することが必要になります。

学校では、児童・生徒も教師も同じネットワークのユーザとしてファイルやプリンタなどのリソースを利用することになります。

実際の学校での利用で考えられるケースとして、

  • 教師のみ読み書きできる
  • 教師は読み書き、児童・生徒は読み込みのみ(閲覧のみを許可)
  • 教師も児童・生徒も自由に読み書きができる
  • レポートの提出など、ファイルを保存した本人は参照できるが、他の人は参照・削除ができない

などさまざまな形態がありますが、それらに応じて適切なアクセス権を付与することが必要になってきます。また、皆で利用するものですので、運用に関してのルール作りも必要になります。

(2003年11月掲載)
(学情研メールマガジンより抜粋)

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