ICT活用教育のヒント

校内ネットワークを有効活用するために 安達一寿

ユーザやグループの管理

ユーザやグループの管理

コンピュータを利用する際に一般的に最初に行う操作は、「ユーザ名とパスワード」の入力です(学校ではこの操作をキャンセルさせている場合もありますが)。

当然、このユーザ名とパスワードの情報が正しいものでないと、ログオンできず、コンピュータを使用することができません。こうしたユーザに関わる情報は、どこかで管理されています。Windowsのネットワークでは、これらの管理形態に2つのパターンがあります。

ワークグループとドメインって?

コンピュータをネットワークに接続する場合には、コンピュータ名やIPアドレスなどの情報を設定しますが、その他に「ワークグループ」か「ドメイン」にコンピュータを所属させる必要があります。この2つは、ユーザを管理する仕組みに違いがあります。

ワークグループとは?

ワークグループとは、ネットワーク上でファイル共有などをする場合に、それぞれのコンピュータが属したいネットワークグループの名称で、各々のコンピュータを管理する方法です。

各々のコンピュータに同じワークグループ名を設定しておけば、「マイネットワーク」などで、同じグループとして表示されます。学校でしたら、普通教室、コンピュータ教室、職員室などでワークグループを別々にすれば、管理がわかりやすくなります。

しかし、問題点もあります。ワークグループのコンピュータは、ワークグループ名で単純にグループ分けされてるだけで、ユーザ情報は、それぞれのコンピュータで独立して管理されます。

そのため、ワークグループで共有ファイルに誰がアクセスできるかを管理するには、共有設定をしたコンピュータ毎に設定する必要があります。例えば、パスワードを設定すれば、他のコンピュータから共有ファイルにアクセスする際に、そのパスワードの入力が必要になります。

ドメインとは?

ワークグループは、かんたんにコンピュータを管理するのには向いていますが、コンピュータの台数やユーザの人数が増えてくると、アクセスの管理が非常に煩雑なる欠点があります。そこで、すべてのユーザの管理・権限や、共有資源(ファイル、プリンタ)を1か所で集中管理するのがドメインです。ドメインを構成するには、専用のサーバが必要で、そのコンピュータを「ドメインコントローラ」と呼びます。

ドメイン管理では、ネットワークに接続しているそれぞれのユーザは、一度認証を受けると、どのコンピュータへアクセスしても、パスワードを要求されることも無く作業を続けることができます。また、ユーザ管理を一元化しているため、ユーザの権限変更等が非常にかんたんになり、信頼性も高まります。

学校ではどうする?

では、学校ではどうすればよいのでしょうか?

一般的には、数台のコンピュータを接続するだけならワークグループ、10台以上のコンピュータを接続するのであれば、ドメインということになるようです。ただし、ドメインを構成するには、専用のサーバが必要になりますので、それを管理するための知識も必要です。

とはいっても、これから学校の情報化が進むにつれ、より高度なネットワーク管理が要求されることになると思われます。その意味では、ドメインを構成する方が望ましいということになりますが、教師がその管理まで手を出すのは大変です。

最低限、考え方を理解し、設定業者あるいは情報化推進コーディネータの方と相談できる知識の習得、授業を行う上での特徴を理解することが求められます。

(2003年9月掲載)
(学情研メールマガジンより抜粋)

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