ICT活用教育のヒント

校内ネットワークを有効活用するために 安達一寿

ファイルとプリンタの共有

ファイルとプリンタの共有

ネットワークのさまざまな機能の中で、この共有機能は中心的な機能です。Microsoft Windowsのコンピュータでは、ファイルやプリンタなどをネットワークを介して利用するための共有機能が標準で利用できます。

ファイル共有は、特定のコンピュータにあるファイルを、ネットワークに接続された他のコンピュータから利用可能にするための機能で、1つのファイルを複数の利用者で参照したり、編集することが可能です。プリンタ共有は、ネットワークに接続されている1台のプリンタを、複数のコンピュータから利用可能にするための機能です。実現には、サーバに登録されたプリンタに接続する方法と、プリンタに直接接続する方法があります(最近はこちらが主流)。

どちらも非常に便利な機能ですが、よりよく利用するためには、運用のルールや管理方法などを決めておく必要があります。

ファイルの分類と整理、検索のしやすさ

ファイル共有では、複数のユーザが利用すること、多数のファイルを扱うことになるので、使用したいファイルが見つけやすいように、ファイルの分類や整理に関してのルールを決めておくといいでしょう。

分類・整理の視点は、仕事内容、ファイル種別、年度などがあります。現在の仕事を整理して、使いやすい方法を考えましょう。また、管理者は事前にフォルダなどを作成し、整理しやすい環境を整備するとよいでしょう。同時に不測の事態に備えるために、データの定期的なバックアップをとるように心がけましょう。

アクセス権の管理

学校の図書館では、自由に貸し出しができる書籍、その場だけで閲覧可能な書籍、利用に制限がある書籍など、書籍の種類や利用者によって区分けがある場合があります。

ネットワークのファイル共有やプリンタ共有でも、図書館の管理と同様なことがあり、ファイルやフォルダに対してのアクセス権を設定することで、利用に関しての制限を掛けることが可能です。このアクセス権には、読み取り、書き込み、実行、削除などの権限があり、必要に応じて組み合わせて利用します(プリンタの場合は、印刷、管理など)。また実際にアクセス権を与えるには、ユーザやグループ(同一の属性を持った複数のユーザの集まり)を識別し、それに応じたアクセス権を付与します。

アクセス権の管理には、ユーザやドメイン、ワークグループとの関連もあります。これについては次回解説をします。

接続状況の把握

実際にネットワーク上にあるファイルを誰がいつ使ったか、また誰が接続しているかなどの情報を管理者は記録することができます。このアクセスに関する履歴情報のことを、アクセスログと呼びます。アクセスログの機能は、サーバ専用のOSで利用可能です。

(2003年8月掲載)
(学情研メールマガジンより抜粋)

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