授業でのICT活用

私のICT活用

文法や詩・短歌の指導に効果(冨田 幸子 大阪府寝屋川市立第二中学校 教諭)

きっかけはICTの長期研修

私は、ICT機器の活用について、決して積極的な方ではありませんでした。むしろ遅れて使い始めた方です。ICT活用の転機となったのは、大阪府教育センターでの約1年間の長期研修です。研修では、ICTを活用したさまざまな教材開発にも取り組みました。

学校に戻ってからも、研修で学んだことを生かし、ICTを活用して授業を行っています。また、授業で利用するスライドやプリントの教材は、すべて私自身で作成するようになりました。

単調になりがちな文法指導も、生徒が集中する

私は、寝屋川市立第二中学校で2年国語を担当しています。本校は、大型テレビや電子黒板が3台、プロジェクタが6台、実物投影機が4台といった環境で、全国的に見てもICT機器が潤沢に整備されているわけではありません。

授業の際は、コンピュータやプロジェクタ、スクリーンなどの機器を教室に持ち込んでいます。ICT機器の準備が「負担」となりますが、それ以上に「効果」を実感しています。

活用場面はさまざまですが、特に、文法や詩・短歌の指導で大きな効果を感じています。

例えば、文法の指導は板書が多く、指導が単調になりがちです。そこで、穴埋め問題のプリントを作成し、生徒に配付。私は、プレゼンソフトでプリントと同じ内容の提示教材を作成し、プロジェクタで大きく写して授業を進めています。

生徒は、黒板を必要以上に書き写す必要がなく、問題に集中できます。一方で教員も板書が少なくて済む分、より生徒の様子を把握できます。生徒の理解が不足していると感じた場合は、過去の問題をサッと提示して、学習内容振り返ることもできます。模造紙や板書だけでは、このようにスムーズにはいきません。

 ICT活用を授業に取り入れてから、授業に切れ間が少なくなり、生徒の集中を維持したまま、スピード感のある授業になってきました。授業の進度も、ICTを利用していない時と比べて1.3倍程度早く進んでいます。

ベテランの先生の方が効果的に使える

今、子どもたちの周りには、さまざまなメディアが溢れています。教える側の教員も、情報化が進む社会状況に合わせて、教え方を変えていくべきだと考えています。

 ICTは、授業の流れに注意しなければ効果的に活用できません。授業で教材を提示するポイントや、生徒が躓くポイントを熟知されているベテランの先生方こそ、ICTを効果的に活用できると思います。

(2012年1月掲載)